トーストマスターズ・インターナショナル(Toastmasters
International)とは、話し方、パブリック・スピーキング(大勢の人前で話すこと)、リーダーシップ・スキルの上達を目的とする、アメリカ発祥の国際的な非営利教育団体です。世界中にトーストマスターズ・インターナショナルに所属する自主運営のグループ「トーストマスターズクラブ(Toastmasters
Club)」があり、各自が活動を行っています。
発祥は1924年10月22日、アメリカのカリフォルニア州サンタアナにあったYMCAで、そこに勤めていたラルフ・C・スメドリー博士によって最初のトーストマスターズクラブが作られ、やがて世界中に広まっていきました。YMCAから始まった組織ですが宗教や政治団体との関連は一切ありません。いろんな国、宗教、文化の会員が世界中にいます。
カタカナで書いてしまうと焼いた食パンみたいに見えてしまいますが「トーストマスター(toastmaster)」とは、「乾杯の音頭を取る人」という意味です。
2019年に行われたトーストマスターズの国際スピーチコンテストの優勝者のスピーチをご覧ください!(英語)
続いて2020年の日本語コンテスト1位のスピーチをご覧ください(日本語)
トーストマスターズでは毎年春に会員によるスピーチコンテストが行われます。主な目的は、出場者に話術を鍛錬する機会を提供することや、会員間の切磋琢磨を促すことです。コンテストは、英語と日本語の両方で行われます。
コンテストは勝ち残り方式で、クラブ内のコンテスト優勝者が代表としてエリアに進み、エリアの代表はディビジョンへ進み、最後は全国大会で優勝者を決めます。英語のスピーチコンテストはこのあと、アジアでのコンテストがあり、それに勝ち抜くと世界でのコンテストに出場します。世界大会での優勝者は、”World Champion of Public Speaking”と呼ばれます。
コンテストは審査員によって、構成、スピーチの効果、ボディーランゲージ、声、言葉遣いなどの審査基準に基づいて採点され、順位が決まります。また、トーストマスターズでは時間にとても厳しいため、所定の時間を超過した場合はどんなに点が高くても失格になります。
2020年2月現在、日本には212のクラブがあります。半分以上が英語クラブですが、日本語で例会を行う日本語クラブ、日本語と英語の両方で例会を行うバイリンガルクラブも存在し、日本語・バイリンガルクラブの割合はここ数年特に増加傾向にあります。また、半数以上のクラブが関東地方にあります。ほとんどが地域の公民館などで行われるクラブ(コミュニティクラブ)ですが、会社内のクラブ(企業クラブ)もいくつか存在します。
トーストマスターズの例会って何をやってるの?と疑問に思う方も多いでしょう。各クラブで細かい内容は違うものの、大まかなアジェンダは共通のものを使用しています。例会は毎回会員の中で事前に役割を決めておき、その役割に沿って例会が進んでいく仕組みです。
役割一覧
・総合司会 (Toast Master of the Day/Morning/Evening)
その日の例会の全体を取り仕切る役で、総合司会の采配でアジェンダを進めていきます。
・総合論評 (General Evaluator)
例会全体についての総評を行います。また、論評セッションでは総合論評者が司会をします。
・テーブルトピックスマスター (Table Topics Master)
即興スピーチのセッションの司会を務めます。事前にお題をいくつか用意してメンバーに例会のその場で割り振る役割もあります。
・計時係 (Timer)
トーストマスターズのスピーチは全て制限時間が決められており、時間以内にスピーチを終えることが求められています。計時係は緑、黄、赤のカードを使って時間の経過をスピーカーに伝え、スピーチが終わった後で時間報告をします。
・文法係 (Grammarian)
例会で使われた言葉について、文法上適性に使われているかを指摘します。また心に残った言葉やフレーズについても報告します。
・あーカウンター (Ah Counter)
スピーチをする際は「あー」とか「えー」といった内容に関係のない言葉は不要とされています。また、言葉に出さなくても体の動きの癖などを観察し、後で報告をします。
・今日の言葉 (Word Master)
その日、例会ないで使って欲しい言葉を当日その場で発表し、誰が何回使ったのかを報告します。
・集計係 (Vote Counter)
スピーチが終わった後は各セッションにてその日誰のスピーチが一番良かったのかを投票します。その投票用紙を集計して報告します。
典型的な例会の内容
テーブルトピックス
テーブルトピックス(R)とは「即興スピーチ」のことです。テーブルトピックスマスターはその場で会員にお題を出して、会員はそのお題に応えるように即興でスピーチをします。突然何を振られても慌てずに話すことができるようになるためのトレーニングになります。
準備スピーチ
トーストマスターズクラブの例会の中心となるセッションです。複数名(通常3〜4名)のメンバーが事前に準備してきたスピーチを発表します。スピーチのテーマはPATHWAYSというプログラムに沿って行いますが、プログラムの中ではそれぞれのスピーチに目的が設定されており、その目的を意識しながらスピーチを作成、練習します。
論評
それぞれの準備スピーチに対してメンバーから論評のスピーチをします。こちらも事前に誰がどのスピーチを論評するのかが決められていて、例会までにそれぞれのスピーチの目的を確認の上、当日スピーチを聞いてからすぐにその場で作成します。トーストマスターズには講師や先生がいないので、メンバーからの論評を通じてフィードバックやアドバイスを得て、今後のより良いスピーチ作りの参考にします。
総合論評
例会がどのように進行されたのか、それぞれの配役はどうだったかなどを総合的に論評する役です。各役割の良かったところを見つけ、改善点を指摘し、さらに良い例会運営のためのフィードバックをします。
表彰
テーブルトピックス、準備スピーチ、論評スピーチのそれぞれで最も良かったスピーカーを表彰します。
ビジネスセッション
会員同士の連絡やイベントの情報、次の例会の役割についてなどを話します。
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